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2025/11/14 11:52
革小物にブラシをかける
製作したばかりの革製品には、コバ磨きなどの工程で生まれる細かな革の粉末が残っています。
それらを、馬毛ブラシなどで丁寧に払い落とすところから、仕上げは始まります。

革をトリートメント
その後、蜜蝋やホホバオイルなどの天然由来成分で革をトリートメントします。
このひと手間が、革の質感を整えつつ、使い始める前の大切な準備となります。

革は、使い始めの段階で適切なケアを施すことで、乾燥やひび割れを防ぎ、長く美しく育ちます。
トリートメントよって、以下の効果が得られます。
・保革:革の柔軟性を保ち、乾燥を防ぐ
・艶出し:自然な光沢が生まれ、表情が深まる
・撥水性:水や汚れに強くなる
塗布しすぎてシミにならないよう、ゆっくり少しずつなじませます。
革にトリートメントがなじんだら、綿布で優しく軽くなで、余分を拭き取ります。

トリートメント後の革は、色艶が明らかに変化します。
表情には深みが増し、手に吸い付くような感触へと整います。
ずっと愛着を感じる革小物になるために
製品をいつまでも美しく使用していただくことが目的です。
あくまで、使い手がエイジングを楽しめるよう、革が育つ余白を残しながら、最初の輪郭を整えていきます。
例えば、革のエイジングが進行しないよう、作業はなるべく薄暗がりで行っています。(紫外線を浴びると革のエイジングが進行するため)
これは、使い手にバトンを渡す大切な作業である。
RUFUでは、そのように位置付け、気持ちを込めて仕上げ作業にあたっています。
RUFUでは、そのように位置付け、気持ちを込めて仕上げ作業にあたっています。

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